スペイン

もしスペインに1日しか滞在しないなら、迷わずトレドへ行け。そして、ゲルニカを見ろ。

2025年2月27日

皆さん、おはようございます。Daikiです。

 

 

<本日のあらすじ>

  • 世界遺産の古都「トレド」!イスラム文化を宿す歴史街を探検。
  • トレド大聖堂の内装が神聖で豪華でとにかく凄すぎた件(語彙力)
  • 人生で一番見たかった海外をマドリードで。反戦の象徴「ゲルニカ」。

 

 

スペイン2日目。正直昨日のマドリード市内観光はおまけ?みたいなもので、本当の本命は今日!!

まずは首都マドリードから電車30分で行ける世界遺産の古都「トレド」へ!

トレドは「もしスペインに1日しか滞在しないなら、迷わずトレドへ行け」という格言があるほど有名で魅力的な街。

スペインに留学してた友達からも「トレドは絶対オススメ!」と聞いていたのでとにかく楽しみ!!

 

Omioで予約したチケットは11:15発。ゆっくりマドリードを歩きながら駅に向かおうっと。

うむ...やっぱりマドリードの街並み好きすぎるな。写真映えが本当にすごい。

街並みだけならバルセロナより好きかもしれない。

ふらふら歩いてるだけでこんな門に出会っちゃう街。それがマドリードさ。(誰)

 

1時間くらい歩いてマドリード駅に到着!時計みたいでオシャレな駅だなあ。

 

駅の中には植物が(゜ロ゜)

駅に緑があるのは分かるけど、もはやこれは植物園レベルw

 

ということでマドリード→トレド!移動はもちろんRenfeで。スペインは移動が楽で本当に快適。

 

ということで、古都トレドにとうちゃーく!!

 

トレドはまるで浮島のように周りを川に囲まれた丘の上にあって。

歴史的に他のスペイン都市同様イスラム支配されていた時代があったり、レコンキスタ(キリスト教徒の復権運動)が起きてキリスト教国の首都になった時代があったり、さらに街にはユダヤ教の建築も見ることができたりと、とにかく多くの歴史を背負っているトレド。

そんな世界遺産の街トレド、絶対歩いてるだけで楽しいやん。いざ出発!

 

橋を渡って川を越えると、街の入り口となる門が出現。進んでいくと...

 

中世の街にタイムスリップしました。

 

石畳や石造りの建物が多くてまさに「古都」。

さらに驚いたのは、細い路地が多くて街全体が迷路のようになっていること。

これはモロッコの街で散々見てきたイスラム文化圏の街作りとよく似ている。この感じ懐かしいなあ...笑

 

トレドは街自体が観光地だけど、中にもいくつか観光スポットがあって。

美術館やアルカサルという博物館が有名なんだけど、今日は月曜日でお休みのところが多いみたい。

だからその分じっくり街歩きを楽しむぞー!

 

昨日マドリードで見たばかりの「ドン・キホーテ」作者の「セルバンテス」像がこんなところにも。

 

トレドは歴史的に金属加工業が盛んで、ナイフやサーベルなんかが名産品らしい。

めちゃくちゃRPGっぽいから欲しいけど流石に持って帰れないのでスルー。

 

トレド大聖堂

15世紀に作られたのがこのトレド大聖堂。経験上、「大聖堂」名のつくものは当たりが多いので入ってみる(言い方)

あ、これ絶対当たりのやつや。(一瞬の伏線回収)

もうね、前もこんな感じでふら〜っと入って「綺麗すぎるやろ...!」って死ぬほど感動したのがスペインのグラナダ大聖堂なんだけど、負けず劣らずトレド大聖堂もやばかった。

なんかもう神々しくて神聖すぎて。(語彙力)可能な限り魅力が伝わるように写真を撮ったから見て!!!笑

 

そんなトレド大聖堂でも一際目を引いた作品がこれ。

トランスパレンテ

建築なんかでも耳にする「バロック様式」の最高傑作と呼ばれているらしいトランスパレンテ。

うん、確かにもはや凄すぎてよく分からないが最高傑作なのは分かる()

ちなみに僕がこの作品を見た第一印象は「グランドクロス」です。クロスも描かれていないのになぜだとか聞かれても分かりません。RPG脳で思いついたのがそれだからです。

 

建築作品だけでなく、大聖堂には絵画も展示されてた。

ここトレドで活躍した画家のエル・グレコの作品が特に多いみたい。

一番有名なのがこの「聖衣剥奪」という絵で、キリストが十字架に架けられる直前に衣服を剥がされる瞬間を描いたものなんだって。

 

お昼はトレド名物の「カルカムサス」っていうお肉料理を。めちゃくちゃ賑わってて美味しいお店だった!

Taberna Skala


 

もう街は十分堪能したので、最後に川の手前からトレドを一望してみることに。

一望スポットがあってそこまで徒歩で向かったんだけど、結構遠くて歩いている人は僕しかいなかった。笑

中央に一際大きくそびえ立ってるのが軍事博物館として使われている「アルカサル」

 

こうやって外から見ると、やっぱりイスラム風の街作りだなあ...と思う。

グラナダで見た世界遺産のイスラム街「アルバイシン地区」とよく似てる。

 

こうしてトレドの街歩きは終了。来た時と同様、Renfeを乗ってマドリード駅へ。

朝も思ったけど、改めて上から見てみると植物の存在感がすごい。笑 でもこの自然があるおかげで駅の無機質な感じが無くなってて僕は結構好きかも。

 

既に気持ちとしては大満足なんだけど...最後にもう1つ行きたい場所があって。

わざわざマドリードに戻って時間を取っている最大の理由なんだけど、それが「ゲルニカ」という絵画。

スペイン出身の画家パブロ・ピカソ作で、スペイン内戦時代のゲルニカという街を描いた作品。

僕が初めてこの作品を知ったのは学生時代に読んだ「暗幕のゲルニカ」という原田マハさんの小説だった。小説の面白さはもちろんそうだし、加えて一見不気味?なゲルニカという絵が当時の戦争を描いた作品だと知り、当時の僕には衝撃的で頭から離れなくなった。

間違いなく人生で一番見たかった絵画。そのゲルニカのオリジナルは、なんとここマドリードにある。

 

ソフィア王妃芸術センター

 

なんとソフィア王妃芸術センターは月曜から土曜までは19:00~21:00が入館無料。

超有名な絵画を飾っておきながら何という太っ腹...。僕は一応公式サイトから予約をしたけど特になくても大丈夫そうでした。

そしていよいよ、ゲルニカとご対面......!

驚くのはその大きさ。写真じゃどこまで伝わるか分からないけど今まで見てきたどの絵画よりも大きい。

そしてその絵の力強さ。やっと見ることができた感動からなのか、このゲルニカという絵画の力なのか、見た瞬間に鳥肌が立った。

子供抱いて叫ぶ母親の姿や倒れた兵士、暴力の象徴としての牛など、見ているだけで戦争の凄惨さが伝わってくる。

もう2度と見る機会が来るか分からない。何分経ったか分からないけど、絵の前に立ってずっとこの絵を見ていた。

ちなみにニューヨークの国連本部には反戦の象徴としてゲルニカのタペストリーが飾られているそう。まさにそれが「暗幕のゲルニカ」の話に繋がるのだけれど...。

 

何にせよ、人生で一番見たかった絵をこの目で見ることが出来て良かった。

さあ、いよいよ明日は最後の国へ移動!

 

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