皆さん、おはようございます。Daikiです。
リアルタイムでバタバタしており更新が遅くなりましたが、今日からまた更新していこうと思います!
<本日のあらすじ>
- ブルガリアを出発し、隣国セルビアへ!
- 強制収容所、頭蓋骨の塔...ニシュの街に残された負の歴史とは。
今日はブルガリアから隣国セルビアへ!
ブルガリアは結局ソフィアとリラ修道院しか行けなくて、本当はもっと色々見るところあるんだけど...時間がなくて断念( ;∀;)
ということでまずはソフィアのバスターミナルへ。
元々首都のベオグラードまで一気に行っちゃおうかと思ってたんだけど、ここ数日の疲れがまだ取れず、途中の街ニシュで1泊していくことに。全然何があるか分からないけど、ニシュ行きのバスがあったからそれにしてみた!笑
バスは予定通り発車するも、国境で30分ほど謎の停車。
お、ようやく動き出したぞ。
ギリシャ-ブルガリアの国境は緩かったけれど、ブルガリア-セルビア間は結構厳しそう。
車を止めて荷物の中身を出させられている人もちらほら。
そしてバスに同乗していた若者3人組も理由は分からないけれど別室に連れて行かれてた(゜ロ゜)
結局国境付近で45分ほど?滞在して出発。どういう基準で選んでいるんだろう?パスポートしか見せてないからやっぱり国籍かなあ。
何はともあれ、セルビアのニシュへ到着!!綺麗な街だなあ。
ちなみにニシュがあるのはセルビアのこのへん。
ちょうどソフィアとベオグラードの間くらいかなあ。ソフィアからはバスで3時間ちょっと!
まずは歩いてホテルへ。
なんか...ちょっと歩いて街を見ただけの感想だけど、セルビア人みんなタバコ吸ってる!!笑
老若男女関係なくそこらじゅうにタバコ吸ってる人がいる。
タバコが盛んな国なのだろうか...。笑
バスターミナルから15分ほど、今日のホテルはこちら!
Vila Nova
リビングが広い!キッチンまでついてる!!さらにバルコニーもある!!!
このクオリティで1泊3000円ほど。ヨーロッパとは思えぬコスパの良さである。
キッチンが有難いのはもちろんのこと、バックパッカーにはこのバルコニーの存在が結構大きいのよ!!
基本洗濯は洗濯バッグで自分で行うんだけど、それを乾かすのにバルコニーはうってつけで。
部屋干しだと中々乾かないものもあるから、日光を浴びさせられるバルコニーの存在は本当に貴重( ;∀;)
よし!本当に何の前情報もなく来ちゃったけど、まずは街を探索してみよう!
ニシュは小さな地方都市といった感じで、街全体からのどかな雰囲気が漂ってる。
そして街の至る所にあるのがこの建物。
MAXBET!!!!笑
ニシュは小さな街のはずなのにこの施設がどこにでもある!何ならスーパーより多い。笑
みんなタバコ吸ってるしギャンブルも好きって、昭和のおじさんが好きそうな街だなあ(言い方)
お昼ご飯を食べたくて、レストランに入ってセルビア名物だという「チェバピ」を注文してみた。
お肉を棒状にグリルしたものとポテトというシンプルな料理だけどシンプルに美味しい。
ただ、量がめっちゃ多い。笑
ヨーロッパあるあるだけど、中々1人用のサイズの料理って少ないのよね...持ち帰って夜ご飯も兼ねるパターンだなこれ...。
ご飯も食べたので街歩き。宿の人にどこが観光に良いか聞いてみたところ、まずは街の北にある「赤十字キャンプ」に行ってみてはどうかとのことだったので、そこを目指してみる!
ニシュは内陸の街だけど、中央に大きな川が流れてて。やっぱり水のある都市は好きだなあ。
赤十字集中キャンプ
最初、赤十字キャンプって何のことだろう?と思っていたけど、入って気付いた...これは強制収容所だ。
当時まだユーゴスラビアという国だったセルビアは、ドイツ軍の攻撃を受けてその支配下に。
アウシュヴィッツ強制収容所で有名なポーランドと同じく、ここニシュにもドイツによって強制収容所が作られていたらしい。
1942年の2月12日、この強制収容所から囚人たちが力を合わせて大脱走を行い、100人以上の囚人が逃げることに成功したんだって。ここまで大規模な脱走は初だったそう。
強制収容所を見学するのはアウシュヴィッツに続いて2回目。
ニシュの収容所も暗く無機質で、こんなところに閉じ込められていた人たちのことを思うとやりきれない...。
この収容所には3万人もの人が収容され、1万人以上が処刑されたらしい。
多くの人が処刑された場所はこの収容所ではなく別にあるらしいので、後で訪れてみようと思う。
もう1つ、宿の人に行ってみると良いと言われたのは「頭蓋骨の塔」。
名前からしてヤバい雰囲気がプンプン漂っているけど、googleマップ上にも本当にその通り書いてある。
頭蓋骨の塔
チケットを購入して中に入ると、いきなり目に飛び込んで来たのは頭蓋骨。
さすが、頭蓋骨の塔...。名前の通りである。
※元々は中の写真を載せておりましたが、本物の頭蓋骨ということもあり、ショッキングなものでしたので写真は削除させていただきました。
この衝撃的な名前と内装の塔は何かと思って調べてみると、一言で言えば「オスマン帝国がセルビア人に対する見せしめとして作った塔の名残」らしい。
15世紀から300年以上オスマン帝国の支配下にあったセルビアは、19世紀に独立を目指して反乱を起こすも失敗。オスマン帝国は蜂起したセルビア人の首を切り落とし、その頭蓋骨を埋め込んだ塔を建て、反乱を起こすとどうなるか、ということを示す見せしめにした。
残酷すぎる...。
ついさっき見た強制収容所をはじめとして、戦争で行われた残虐行為はこれまで数多く歴史として学んできたけれど、ここまで非人道的な行為は聞いたことがない。
この頭蓋骨の塔にあるのは、当時作られた塔の名残だけ。
頭蓋骨が一面にはめられていたのであろう形跡が残ってる。そして今も残っている頭蓋骨は本物だ。
僕にできるのは、こうしてブログに載せることだけ。
日本人には馴染みのない街だと思うけど、1人にでもこうした戦争の歴史を伝えることができたらと思う。
ふらっと立ち寄った街だったけれど、あまりにも悲しい歴史を背負った街で驚いた。
何より、この頭蓋骨の塔と赤十字集中キャンプはそれぞれ全く別の歴史で生み出された負の遺産だということ。戦争では一方的にどちらが正しくてどちらが悪いかを決めつけることは出来ないけれど、ニシュという街が悲しい歴史を背負っていることは分かる。
もう十分すぎるほど衝撃は受けたけれど、最後にドイツ占領下で多くの捕虜が処刑された地に向かった。
ブバニ記念公園
ニシュの中心部から少し離れた丘になっているこの公園。
第2次世界大戦の際、ドイツ軍によっておよそ1万人の捕虜の処刑がここで行われた。
丘の中央に立っているのは「3つの拳」というモニュメント。
大きさの異なる3つの拳はそれぞれ父・母・子を表していて、支配には屈しないという抵抗の意志を象徴したものになっている。
公園には戦争の惨劇を分かりやすく描いた石の絵も。
来た時はのどかな地方都市っていう印象だったけれど、よく知ると悲しい歴史を背負った街で、印象ががらっと変わった街だったなあ。
ニシュという街がこの先もずっと平和なままであることを願う。
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