皆さん、おはようございます。Daikiです。
<本日のあらすじ>
- ソフィア唯一の世界遺産「ボヤナ教会」へ。
- 山奥に佇むリラ修道院。その成り立ちは1人の世捨て人。
- 特徴的な見た目やフレスコ画。リラ修道院を探検!
ブルガリアの朝。
それはもちろん、ヨーグルトから始まる...。
ぱく。うむ。さ、さすが本場ブルガリアのヨーグルト、市販でもコクがあって喉越しが良いなあ(正直明治の十勝ヨーグルトの方が好き)
今日はソフィアを離れ、「リラ修道院」という山奥にある寺院へ行ってみる!ブルガリアを代表する世界遺産の1つなんだけど、かなりアクセスしにくい場所にあるみたい。
首都ソフィアから行く場合は、調べた限り1日1往復だけ直行のバスが出てるとか、別の街で1度乗り継いで行くのが良いとか色々出てきたんだけど、なんか難しそうだったのでツアーで。(面倒くさがり)
集合場所はアレクサンドル・ネフスキー大聖堂の真裏。バスに乗り込んでいざ出発!
いきなりリラ修道院に行くのかと思ったら、まずはソフィア市内にある別の教会に行ってから行くみたい。
ボヤナ教会
ガイドさんから「これはソフィア市内で唯一の世界遺産なんだよ」って言われて、「え、これ世界遺産なの!?」って思った(失礼)
正直、教会はめっちゃ小さいし観光客も僕たち以外ほぼ誰もいなくて。
街中で見かけても絶対スルーする見た目の教会だったから、そんなに価値あるものだったとは...。
世界遺産登録の理由は中のフレスコ画。
最初は11世紀に作られたこのボヤナ教会は、13世紀、19世紀と増築され、それに伴って中のフレスコ画も加筆されていったそう。
数百年の時代を超えて描かれたフレスコ画が1つの教会の中で共存しているという事情やその歴史的価値で世界遺産に登録されたんだとか。
ちなみに中は写真禁止でさらに一度に13人しか入れないという謎ルール。笑
肝心のフレスコ画の部分が写真取れないからもはやこのブログでは何も分からん!!!笑
とまあボヤナ教会でした。(これまで行った世界遺産で一番影薄いかも)
ボヤナ教会を出るとバスはリラ修道院へ!
ガイドさんは面白い人で、道中にブルガリアのことをたくさん教えてくれた。
ガイドさん「隣国ギリシャには宗教心のある人が多い一方で、ブルガリアはそうでもないんだ。何故だと思う?...それはね、共産主義体制の下では宗教を抑圧されたからなんだ。その影響で、今でも宗教心を持っていない人が多いんだよ。僕もその1人だ。」
そうだったのか。ブルガリアは第二次世界大戦後、ずっとソ連の社会主義体制の下にあって。直接ソ連の一部ではなかったけれど、実質支配下でソ連の言いなりになっていた。
ベルリンの壁の崩壊等、ヨーロッパ諸国が徐々にソ連の支配から抜け出した同時期にブルガリアも独立し、今に至る。
ソフィアの街にも立派な大聖堂が作られていたから、この話は意外だったなあ...。
ガイドさん「まだブルガリアが社会主義国家だった頃、僕の学校の先生がイギリスにこっそり亡命したんだ!僕たち学生だけはこっそりそれを先生から聞いて知ってた。当然その後先生とは会えないわけだけど、しばらく経ってから、どうしても先生の様子が知りたくてイギリスに手紙を出した子たちがいたんだよ。それでどうなったと思う?イギリスに手紙を出したことがバレて、その生徒たちは2週間モスクワに送られたんだよw w w」
...いや笑っていいのか分からん!!!笑
生徒たちは無事帰ってきたらしいけど、社会主義トークは冗談にはブラックすぎる!!笑
でもユーモアがあって面白いガイドさん。
そんな話をしていると、ついに車は到着!!
リラ修道院
これも今まで見たことないタイプの教会だなあ。なんか...可愛い!!笑
色もそうだし縞模様とか、あとは中央の寺院を囲むように作られてる入り口とか...探検しがいがありそう!!
ここでは、一部ガイドさんの話も聞きつつ、回りたい時に1人で自由に回ってもOK。
それにしてもすごい山だなあ...。
マップを見てもらってもわかる通り、周りは一面の山!!笑
何でもリラ修道院の成り立ちは、10世紀にいたイヴァン・リルスキーという人まで遡るそう。
彼は今でいう「世捨て人」で、修行のために俗世を離れ、今の修道院の近くにある洞窟に住むようになったんだとか。
山で取った食材でお腹を満たし、夜は岩の上で眠る。そうして他の人間と一切関わらない生活を数十年続けたらしい。
そして、そんな彼の存在を知った人たちが、彼に感銘を受けてこの地に移り住み、修道院を建てたのがこのリラ修道院の始まり...ということだった。
正直、多少は作り話とか誇張も入ってるんじゃないの?って思っちゃったけど、こんな山奥に寺院が建ったきっかけとしてはしっくりくるかも。
最初にイヴァンさんを見つけた人は、「え!?何十年も1人でここにいるんっすか!?マジやばいっすね...え、もしかして神ですか?」って感じで修道院を建てたのかなあ(言い方)
修道院を遠目から見ていてまず目についたのは横にそびえ立つ塔。
「フレリョの塔」っていうらしくて、現存する塔は14世紀に建てられたもの。
19世紀にリラ修道院は大火事に見舞われたそうなんだけど、その際この塔だけは火事を免れたんだって。
塔の横にはメッセージが書かれてた。
隠しメッセージみたいでこういうの好き。笑
さらに目立つのは寺院の周りの回廊。
これは修道院の僧侶の方たちの住居らしいんだけど、なんと一般の客もお金を払えば泊まることができるらしい。
え、ここに泊まれるの!?笑 そんな修道院初めて聞いた。夜めっちゃ怖そう。
修道院ってもっと厳かなイメージだったけど、色味もそうだしこのアーチが可愛くてポップに見えるなあ。アーチの溝の部分に書いてある男の人はこれをデザインした人が自分で自分の顔を残したらしい。笑
思ったより見るところが多くてお腹が空いてきたので、おやつを食べに修道院の裏にあるパン屋へ。
メキッツアっていうブルガリアの揚げパンと、飲むヨーグルト!笑
揚げパンは1つ1レフ(80円くらい)で安い!(そして僕はブルガリアで何度ヨーグルトを食べるんだ...)
お腹も膨れたから最後はフレスコ画を見に行こう。
フレスコ画っていうのは壁に書かれた壁画なんだけど、今朝のボヤナ修道院といい、ブルガリアの教会は壁に宗教画を描くのが好きなようだ...(゜ロ゜)
壁や天井までびっしりとフレスコ画。
アダムとイブの話を書いた壁画。
この絵は「最後の審判」の場面を描いた絵らしくて、ガイドさんが細かい描写を色々説明してくれた。
ガイドさん「これはモーセが異宗教の人に対して改宗を促しているところだよ。モーセはキリスト教、イスラム教、ユダヤ教、いずれの宗派にとっても等しく重要な人物なんだ」
ガイドさん「この天秤を持っている手は誰のものだと思う?...これは審判を下す神の手だよ」
ガイドさん「湖に奇妙な形の何かが描かれているね。(笑) これは何だと思う?...これは想像に任せるよ。(笑)僕もこの壁画の作者が何を描いたのか知ることはできないからね」
ちなみに、数多くの壁画の中から僕が一番気に入ったやつはこれ!笑
宗教的な意味や何の場面を書いたものかは分からないんだけど、理由は単純にこの絵が好きだから。笑
顔が3つある感じがFFⅦのゴドーを思い出すんだけどわかる人いない?ねえいない!?(必死)
他にも面白い壁画はたくさんあったけれどこの辺で!
リラ修道院、面白かったなあ。
寺院の成り立ちもそうだけど、色合いやアーチなんかの見た目が可愛いところとか、修道院なのに宿泊もできるところとか、壁と天井を覆い尽くすほど多くのフレスコ画とか!
ちょっとアクセスは悪いけれど、ブルガリアに行く人はぜひ!!
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