皆さん、おはようございます。Daikiです。
セルビアに来て驚いたことの1つに意外とみんな信号を守ることがあります(失礼)
なんかこう、ヨーロッパって歩行者は「青は進め、赤は気をつけて進め」みたいなイメージが勝手にあって...笑 ほとんどの人が車が来てなくてもしっかり信号止まってました。やっぱり偏見ってよくないね、うん!!(雑なまとめ)
<本日のあらすじ>
- セルビアの首都ベオグラードへ。
- ユーゴスラビアの紛争、NATOの空爆...。数々の歴史を背負ったベオグラードの現在は。
- およそ5年ぶりに見たドナウ川は、やっぱり綺麗。
セルビアの田舎街ニシュからバスでおよそ3時間。
ここは首都ベオグラード!!
ふ〜〜意外と疲れた。セルビアってバスターミナルに入るのにお金を払ってチケットを買う必要があるみたい(゜ロ゜)
ニシュもそうだったけど、ベオグラードも綺麗な街だなあ。
やっぱり首都なだけあって街の規模も大きそう。
まずは今日予約しているホテルへ歩いて向かおう!
Cricket Park Hostel
1泊4500円ほど。部屋も綺麗で、共用のキッチンもあって良い感じ!
このホテルセルフチェックイン・チェックアウトが出来て結局一度もオーナーに会わなかった。新しい。
早速ベオグラードの街を散策。
昨日のニシュに続き、ここベオグラードも同じかそれ以上に数々の歴史を背負った街。ベオグラードを含むバルカン半島一帯は、昔から多くの民族が入り混じって形成されていて、"ヨーロッパの火薬庫"なんて呼ばれてた。
この言葉は第1次世界大戦の時代に使われた言葉だけど、その後バルカン半島で誕生した「ユーゴスラヴィア」という共和国においても民族問題は激化。ベオグラードを首都として誕生したユーゴスラヴィア共和国は「7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字、1つの国家」という言葉に代表されるほど複雑な国。
最終的に構成する国々の独立が続いてユーゴスラヴィアは消滅したけれど、その時に起こった民族的対立は今でも完全に解決していない。
ちなみに、こうしたユーゴスラヴィアを巡る対立や戦争が起きたのは今から2,30年前の話。だから、ベオグラードの街が今どうなっているのか興味があったけれど、歩いているだけだとそんな悲惨な歴史を感じさせないほど綺麗な街並みだ。
たまに戦争の爪痕を残す建物もある。これはそのユーゴスラヴィアの内戦の際に、NATOが行った空爆で崩壊したテレビ放送局のビル。
他にも、同じくNATO空爆で崩壊した国防省の建物。
こうした爪痕は残って(残して)あるけれど、そういう歴史を知らなければまさか数十年前まで戦争をしていた街とは思えない、そんな街並みが広がってる。
聖マルコ大聖堂
街を歩いてたら教会を見つけた!
セルビアの大多数の人はキリスト教(セルビア正教)なんだって。多民族国家だった背景からイスラム教、ユダヤ教を信仰する人も一定数いるみたい。
少し歩いたところにまた別の教会を発見。
聖サワ大聖堂
で、でけえ...(゜ロ゜)
全体的に丸みを帯びた造りがブルガリアのアレクサンドル・ネフスキー大聖堂を思い出す見た目してる。(でもこっちは正面から見ても迫力ある)
何でも世界最大級の正教会の大聖堂なんだとか。
内装もかなり豪華!!
この旅の中でたくさんの教会を見てきて、正直だんだん飽きてくるかと思ったけど、どの国の教会もそれぞれ違ってて面白いなあ...!
聖サワ大聖堂の近くにあったニコラ・テスラの博物館にも行ってみる。
ニコラ・テスラ博物館
各時間ごとに入場できる人数が50人で決まっているらしく、30分ほど並んで入場!
ニコラ・テスラって発明家なのは知っているけど何を発明した人とか全く知らないけど大丈夫かなあ...セルビアにルーツを持っていたことも初めて知ったくらいだし。
色々展示を見ながら歩いていると実験が始まった。
博物館のガイドさん「みんな〜こっちに来て。はい、何人かの人は蛍光灯を渡すね。今からこの機械に電気を発生させます。すると手で持っている蛍光灯がどうなるか、よく観察してみてね」
そしてガイドさんがコイルのようなものが巻き付いた縦長のマシンで電気を発生させると...
周りの蛍光灯が一斉に点灯!
無線なのに周囲に電力が伝わってる...!すごい。100年以上前にニコラ・テスラが開発したという「ワイヤレス送電」という技術らしい。物理の知識がなさすぎて仕組みが全くわからないけど!笑
スマホのワイヤレスチャージとかもこういう技術の応用なのかなあ。
小さな博物館だけど、テスラに関する展示がたくさん。
実際の実験風景らしいけど、カッコ良すぎるだろ...。漫画なら絶対最強キャラやん。
その後ご飯を食べたりホテルで少し休んだりしていると、時刻は夕方。
僕はこのベオグラードでどうしても見たい景色があった。それは、ドナウ川の夕暮れ。
ドイツやオーストリア、そして旧ユーゴスラヴィア諸国を流れるドナウ川を僕は5年前、1人でハンガリーを旅しているときに見たことがあって。
"ドナウの真珠"とも呼ばれたハンガリーのブダペストで見た夕暮れのドナウ川は本当に綺麗だった。今回、ハンガリーは行かないけれど、ここベオグラードでも絶対に見ておきたい!
ちなみに5年前にハンガリーで見た景色がこれ。
懐かしいなあ...笑
当時安宿でバックパックを盗まれて、パスポート・スマホ・カメラ・財布以外全てを失った状態でハンガリーにたどり着いたんだよなあ。僕の心は落ち込みに落ち込んでたけど、そんな中でも見たドナウ川は綺麗だった。笑
そしてこっちが今目の前に広がっているベオグラードの夕焼け!!
ま、負けてないぞ!!笑
静かな川に時折小型ボートや遊覧船が通っていく。ずっと見ていられそう...。
少し高いところに移動してみよう。
音楽を聴きながらぼーっと過ごした。そして、時刻はだんだん夜に。
ヨーロッパの中でもおそらく知名度は低いセルビアだけど、街が綺麗で人も穏やか、そして物価もユーロ圏と比べるとかなり安めでいい国だったなあ。
訪れてみてよく分かったことは、セルビアの歴史は戦争の歴史であること。観光地の多くは戦争に関連したものだし、穏やかだけどどことなく街から暗い雰囲気を感じるのはそのことが関係しているんじゃないかと思う。
だけど、僕にとってはとても居心地の良い国だった。いつかまたベオグラードで夕暮れを見れる日が来ると良いなあ。
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